ヒンズー教において土星と土曜を司る神で、「ナヴァグラハ(Navagraha)(Navagraha=九曜(Navagraha))」の一人。「シャナイシュチャラ(Śanaiścara)」の名でも知られる。名前は「ゆっくり動く」を語源としており、これは土星の公転周期が30年であることに起因すると考えられる。太陽神スーリヤ(Surya, Sūrya)の息子であり、影と闇を司る女神「チャーヤー(Chāyā)」を妻とする。シャニ(Śani, Sani, Shani)は危険な神とされ、ガネーシャ(Ganeśa)はシャニ(Śani, Sani, Shani)と目が合っただけで頭が火に包まれてしまい、頭がなくなったガネーシャ(Ganeśa)はブラフマー(Brahma, Brahmā)により止む無く象(→アイラーヴァタ(Airavata, Airāvata))の頭が首に据えられた、という話がある。 仏教ではシャナイシュチャラを「賒乃以室折囉(しゃないいしせつら)」(宿曜経)と音写され、胎蔵界曼荼羅の外金剛部院(最外院)西方に配置される。
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