フェニキア神話において、最高神であるエル(El)の子供で夜明けの金星の神。「シャール(Shar)」、「シャヒル」とも呼ばれる。シャリム(Shalim)とは異母兄弟。古代都市ウガリトで発見されたラム・シャムラ文献によれば、エル(El)が海に向けて波のように手を伸ばすと、2人の妻が受胎し、シャカル(Shachar)とシャリム(Shalim)が生まれたのだと述べられている。一般にはこの2人の妻とは、アシェラとアナト(Anat, Anath)だと考えられている。
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