スヴァジルファリ

北欧神話において巨人の長フリームスルス(Hrimthurs)の所有する巨大な魔法の馬。フリームスルス(Hrimthurs)はアサ(Æsir)神族の住むアスガルズにスヴァジルファリ(Svadilfari, Swadilfari)に乗って乗り込み、1年半でアスガルズを囲む壁と門を作ってやる代わりに女神フレイヤ(Freyja)と太陽と月を自分によこせと神々にいった。ロキ(Loki)の仲介によって、一冬で出来るなら申し出を受けてもよいとアサ(Æsir)神族の神々は答えた。愛馬スヴァジルファリ(Svadilfari, Swadilfari)の手伝いもあり、フリームスルス(Hrimthurs)はすごい速さで仕事と片付けていった。このままではフリームスルス(Hrimthurs)は本当に一冬でやり終えてしまうだろうと思ったアサ(Æsir)神族の神々は、ロキ(Loki)を脅して彼らを邪魔するように言った。そこでロキ(Loki)は牝馬に化けてスヴァジルファリ(Svadilfari, Swadilfari)を誘惑するという策略に出た。スヴァジルファリ(Svadilfari, Swadilfari)はこの牝馬を夢中になって追いかけ、そのせいでフリームスルス(Hrimthurs)は仕事を期限内に終わらせることが出来なかった。策略を知ったフリームスルス(Hrimthurs)はアサ(Æsir)神族に復讐を企てるが、トール(þórr, Thor)の神槌ミョルニルによって殺されてしまった。スヴァジルファリ(Svadilfari, Swadilfari)と牝馬に化けたロキ(Loki)との間に出来たのがオーディン(Ōðinn, Odin)の馬であるスレイプニル(Sleipnir)である。

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