アステカにおける火の蛇の女神。語義は「トルコ石の蛇」。「とぐろを巻いた火」であり、シウテクトリ(Xiuhtecuhtli)の配偶神でもある。善神の蛇の神であるケツァルコアトル(Quetzalcoatl)とは対照的に、シウコアトル(Xiucóatl)は火の力・乾燥・旱魃といった危険な暴力を象徴していた。アステカの神話では、トルコ石の蛇は日の出に東から昇る太陽を正午に天頂まで運ぶ役割を担っており、実際そのような蛇が二匹、1790年にテノチティトランで発見された巨大なアステカの「カレンダーストーン」の縁を囲んでいる。どうやら「トルコ石の蛇」はウィツィロポチトリ(Huitzilopochtli)とテスカトリポカ(Tezcatlipoca)の装身具の一つだったらしい。 「終わりの無い」円周の姿(いわゆるウロボロス(Ouroboros)のような)をとる、シウコアトル(Xiucóatl)の巨大な石造彫刻は、テノチティトランないしその境界線をかたどっている。また、これらシウコアトル(Xiucóatl)の郡列はテノチティトランの北方の都市テナユカにある、巨大なピラミッド基壇にも刻まれている。
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