七母女天

インド神話のサプタ・マートリカー(Sapta-mātṛkā)が仏教に取り込まれたもの。「七母天(しちもてん)」、「焔摩七母(えんましちも)」とも呼ばれる。仏教では閻魔(Yama)ないし大黒天の眷属とされ、「大黒天神法」に見える。また「大楽経顕義抄」や「大毘盧遮那成仏経疏」には「七摩怛里(しちまたり)」の名で紹介されている(摩怛里はマトーリカーを音より漢訳したもの)。サプタ・マートリカー(Sapta-mātṛkā)を元としているものの、諸尊の内訳はサプタ・マートリカー(Sapta-mātṛkā)とは若干異なっている。真言は「南麼三曼多勃馱喃(なうまくさまんだぼだなん)忙怛{x2d306}弊(まいたりびゃく)莎訶(そわか)」(七母等眞言・T0848)。 七母女天 理趣会 「密教図像巻」(鎌倉時代作)より 国立国会図書館デジタルコレクション蔵 Copyright: public domain 理趣経曼荼羅十八会の十三会として描かれるもの。中央に摩訶迦羅(→大黒天)、中央下に梵天后(ブラフマーニー)を、残りの場所に七母女天を配する。

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