シローネン

メソアメリカにおける若々しい豊穣の女神。とくに植物と穂軸を含む若いトウモロコシを司る女神。若く柔らかいトウモロコシ(=シローネン(Xilonen))、成熟したトウモロコシ(=シンテオトル(Cinteotl))、年をとり乾燥したトウモロコシ(=チコメコアトル(Chicomecóatl))という生命周期の一部を担っている。360日暦の18暦日の6番目「トシュカトル(Toxcatl=渇いたもの)」の祭礼においては、テスカトリポカ(Tezcatlipoca)の役を演じる選ばれた若い戦士が生贄にされるまでの一年間、女神の名を冠された4人の処女が彼の妻となったがシローネン(Xilonen)はその一人だった(他はアトラトナン(Atlatonan)、ウィシュトシワトル(Huixtocíhuatl, Uixtoxíhuatl)、ショチケツァル(Xochiquetzal))。また、テノチティトランでは特別な若い処女たちがシローネン(Xilonen)に奉仕していた。

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