シフ

あるいは「シヴ」。北欧神話においてアサ(Æsir)神族の女神でトール(þórr, Thor)の妻。「髪美しき神」と呼ばれ、まばゆく輝く黄金の髪を持っていたが、ロキ(Loki)の気まぐれによりその髪を眠っている間に刈り込まれてしまう。それにトール(þórr, Thor)は怒り、その怒りに怯えたロキ(Loki)は、「イーヴァルディの息子達」と呼ばれるドヴェルグ(Dvergr)の細工師に魔法の金糸を紡がせてシフ(Sif)に弁償した。この金糸はシフ(Sif)の頭に根付き、本物の髪と同じように伸び、シフ(Sif)は前にも増して美しくなったという。黄金が神格化された存在と考えられることが多く、またその金色の髪は豊かに実った穀物の穂と関連付けられ、豊穣神としても信仰された。性的には奔放で、トール(þórr, Thor)ではない男との間にウル(Ullr)を産んだり、またロキ(Loki)とも関係があったという。トール(þórr, Thor)との間には憤怒の神モージ(Móði)を産んでいる。

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