セシャト

エジプト神話に登場する文字と測量を司る女神。知識と書物の神トト（Totho）の妻、もしくは娘でマフート（Mafdet）とは双子の姉妹とされる。トト（Totho）に付随する女神として文字や測量学、数学、建築学、などの学問を司り、また記録物の守護者であったとされる。ただしセシャト（Seshat）の力はトト（Totho）と異なりファラオにのみ発揮されると考えられた。ファラオの戴冠式において行われる聖年祭はセシャト（Seshat）によって布告されると考えられていた。ウラエウス（Uraeus）と花、あるいは星の頭飾りを戴き、豹の毛皮を身にまとって筆とインク皿を携えた女性の姿で描かれる。