ローマ神話における農耕神。英語読みの「サターン」の名で一般的に知られている。ギリシア神話のクロノスに比定されるが、クロノスとは違いラティニウムの最初の王とされており、しかもその治世は「黄金時代(神話中で人間の期限とされる時代)」であったとされる。サトゥルヌス(Saturnus)は人々に農耕を教え、文明を与えた。サトゥルヌス(Saturnus)の妻は本来ルア(Lua)だったとされるが、後になってオプス(Ops)が妻とされるようになった。これはオプス(Ops)がクロノスの妻であるレアを同一視されたためだと思われる。ローマでは12月にサトゥルナリア(サトゥルヌス(Saturnus)祭)があり、これは一年で最もにぎわう祭りである。
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