サプタ・マートリカー

「七人の母神」の意で、ヒンドゥー教においてチャンディーないしドゥルガー(Durga, Durgā)の下につき敵対する者を滅ぼすとされた七人の女神のこと。ブラフマー(Brahma, Brahmā)の妻である「ブラフマーニー(Brahmānī)」、マヘーシュヴァラ(Mahesvara)つまりシヴァ(Siva, Shiva, Śiva)の妻である「マーヘーシュヴァーリー(Māhēśvārī)」、クマーラつまりスカンダ(Skanda)の配偶神である「カウマーリー(Kaumārī)」、ヴィシュヌ(Visnu)の妻「ヴァイシュナーヴィー(Vaiṣṇāvī)」、ヴァラーハ(Varāha, Varaha)の妻「ヴァーラーヒー(Vārāhī)」、そしてインドラ(Indra)の妻である「インドラーニー(Indrāṇī)」ないし「マーヘーンドリー(Māhēndrī)」、ヤマ(Yama)の妻「チャームンダー(Cāmuṇḍā)」の七女神で、いずれも有力な男神の配偶神である。神話中でのサプタ・マートリカー(Sapta-mātṛkā)は戦う女神達として描かれるが、彫像では多くの場合赤子を抱いた優しく美しい母の姿で表される。 サプタ・マートリカー(Sapta-mātṛkā)は仏教にも七母女天(Sapta-mātṝkā)の名で取り込まれた。

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