散脂大将

仏教において毘沙門天(Vaiśravaṇa)の眷属とされる夜叉(Yakṣa)ないし羅刹(Rakshasa, Rākṣasa)で、八大夜叉大将の一人で鬼子母神(Hārītī)の夫としても知られる。「パンチカ(Pañcika)」ないし「パーンチカ(Pāñcika)」というヤクシャ(Yakṣa)を元にしており、「散脂大将(Pañcika, Pāñcika)」のほか、様々に音写される(下表参照)。毘沙門天(Vaiśravaṇa)に従いあらゆる生き物の善悪を推し量り守護する神だという。髪の逆立った忿怒相で、甲冑を身に着け左手を拳にして右手に長柄の戟を持った姿で表される。八大夜叉大将の他にも二十八部衆や二十天に列される。 散脂大將 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain

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