「古事記」に言及される神。日子穂穂手見命(山幸彦)が綿津見神の宮から陸上に帰ろうという時に、一日で日子穂穂手見命を送り届けた「一尋和邇(ひとひろわに)」に与えられた神名(ここでの和邇=鰐はサメを示す)。「さひ」は「鉏」とも書き小刀などの刃物を指す。これは約束通り一日で送り届けてくれた一尋和邇に日子穂穂手見命がお礼として短刀を授けたことに由来する。また日本書紀では稲氷命が海に飛び込んで「鋤持神(さひもちのかみ)」になった、とある。
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