サーガ

北欧神話において、アサ(Æsir)神族に属する女神。名前は「巫女」、「聖なる詩」を意味する。アスガルズ(アサ(Æsir)神族の住む国)の王妃フリッグ(Frigg)に次ぐ上位の女神といわれている。主な神話には名前しか登場にないものの、古代北欧の詩にはしばしばその名前が見える。サーガ(Sága)の住む館は「セックヴァベック(「沈む床」の意)」といい、この館は水底にあり屋根の上では波が騒いでいるとされる。主神オーディン(Ōðinn, Odin)はこの館に頻繁に訪れ、サーガ(Sága)とともに黄金の杯で酒を飲むことを楽しみにしていたという。 サーガ(Sága)はフリッグ(Frigg)の一側面が神格化した存在であるとも考えられる。オーディン(Ōðinn, Odin)とフリッグ(Frigg)の仲は険悪なものではないが、知恵や権力において二人はほぼ対等であるため、常に軽い緊張と対立が見られる。サーガ(Sága)はフリッグ(Frigg)の(オーディン(Ōðinn, Odin)と対立しない)陽性の側面が、「理想の伴侶」として独立した存在なのかもしれない。

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