日本や中国の仏教において六道(六つの世界)ごとの教主を種々の観音菩薩(Avalokiteśvara)に求めたもの。中国天台宗、日本の真言密教と天台密教ではそれぞれ具体的な仏尊が異なる。日本真言宗と天台宗の七尊をさして「七観音(しちかんのん)」と呼ぶ場合もある。「七夜待(しちやまち)」といわれる祭では毎月17日から23日までの七夜に渡って順に六観音及び勢至菩薩(Mahā-sthāma-prāpta)に所願成就を願う。また息災や調伏を祈念して行われる「六字法(ろくじほう)」の六字とは六観音の名号のことである。
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