フェニキアにおける稲妻と悪疫を司る神。「レセフ」とも呼ばれる。「矢の王」と称される。これは病を沢山の矢を射るように広範囲に撒き散らしたことを表現していると思われる。ただ、レシェフ(Reshef)に祈ることによって反対に病から逃れることができるとも考えられていたこともあった。ときに荒ぶる戦いの女神アナト(Anat, Anath)の夫とさることもあった。細長く先の尖った帽子をかぶり、斧、もしくは棍棒を振り回し、もう片方の手に盾を持っている姿で表された。レシェフ(Reshef)はエジプト神話にも取り込まれ、エジプトでは戦斧をふるう戦いの神とされた。メソポタミアの疫病神ナムタル(Namtar)に相当する。
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