アフリカ西部、ギニアのフォン族の神。「エレグバ(Elegba)」、「レグバ(Legba)」、「レグア(Lgua)」とも呼ばれる。主神マウ・リサ(Mawu-Lisa)の末子で、ヨルバ族ではエシュ(Eshu)と呼ばれる神に相当する。末子であるがためにマウ・リサ(Mawu-Lisa)に甘やかされて育ち、それが理由で親神から自分自身の領域(海や大地、風といった支配領域)を与えられなかった。その代わりに、彼は天上にいるマウ・リサ(Mawu-Lisa)の意思を地上に伝える、また或いは地上の出来事を天上に報告する、神々の使者に命じられた。地上にとどまった他の神々がマウ・リサ(Mawu-Lisa)に言葉を届けたい時、逆にマウ・リサ(Mawu-Lisa)が地上に言葉を届けたい時、レグパ(Legpa)は活躍する。フォン族では、運命の神イファ(オルンミラ)の体現する秩序と、偶然の神レグパ(Legpa)(エシュ(Eshu))が体現する無秩序は並んで重要とされた。
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