ラーフ

ヒンズー教において、「ナヴァグラハ(Navagraha)(Navagraha=九曜(Navagraha))」の一人であり、日蝕や月蝕などの触現象を一つの星としてとらえたもの。元はアスラ(Asura)族の一人であった、スヴァルヴァーヌ(Svarbhānu)であり、不死の甘露「アムリタ(Amṛta)」を盗み飲みした為にヴィシュヌ(Visnu)に首を切り落とされたものの、アムリタを飲んだ後であったため死なずに、頭部はラーフ(Rahu, Rāhu)に胴体はケートゥ(Ketu)となり生き続けることとなったという。ラーフ(Rahu, Rāhu)が太陽であるスーリヤ(Surya, Sūrya)や月であるチャンドラ(Chandra, Candra)を飲み込もうとすることで日蝕や月蝕が起こると考えられた。 仏教では「羅睺(Rāhu)(らご)」(宿曜儀軌)と音写され、胎蔵界曼荼羅の外金剛部院(最外院)南方に配置される。

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