ヒンドゥー教に登場する魔神でダイティヤ(Daitya, Daiteya)の一人。名前は「爽快感」、「喜び」を意味する。神に反抗したダイティヤの王、ヒラニヤカシプ(Hiraṇyakaśipu)の息子の一人だったが、神を嫌っていた父親と異なり、熱心なヴィシュヌ(Visnu)の信仰者だった。プラフラーダ(Prahlāda, Prahrāda)はヴィシュヌ(Visnu)達と争う父親を諌めようと、ヴィシュヌ(Visnu)の偉大さを父親に説いた。プラフラーダ(Prahlāda, Prahrāda)はヴィシュヌ(Visnu)の偏在性を「そこに立つ柱の中にさえ存在している」と説明したのである。ヒラニヤカシプ(Hiraṇyakaśipu)が怒りその柱を蹴飛ばしたところ、中から頭は獅子、身体は人間の姿と化したヴィシュヌ(Visnu)(=ナラシンハ(Narashinha, Narasiṃha))が出てきてヒラニヤカシプ(Hiraṇyakaśipu)を八つ裂きにしてしまったという。
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