イングランド南西部のサマーセット、デヴォン、コーンウォールなどに見られる妖精。「ピスキー(Piskie)」とも呼ばれる。名前はホブゴブリン(Hobgoblin)の別名「パック(Puck)」に愛称語尾「-sy」がついた「Pucksy」から派生したとも、「小人」を表す「ピグミー(Pigmy)」が元になったとも言われる。洗礼を受けないで死んだ子供の霊とも、身体を離れた魂(生霊)ともいわれ、大きさは手に乗るほど小さいが、大きくも小さくもなれるとされている。髪は赤く鼻は上を向いており、やぶにらみの目は緑色で、姿は美しく、いつも緑の服を着ているという。群れで生活し、踊りが好きなので、夜に虫やカエルの鳴き声に合わせて輪になって踊る。イタズラ好きで、旅人を迷わせるが、その場合は上着を裏返しに着ると元の道に戻れるとされる。 ピクシー(Pixie, Pixy)は輪になって踊るため、草の葉などに「フェアリーリング(fairy ring)」と呼ばれる環状の模様を残すときがあるが、今ではこれは菌類の発生によって草にできる「菌環」と呼ばれる現象であることが分かっている。
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