アリゾナ州北東部、メサ・ブラック地域に住む西プエブロ族に属するホピ(ホピトゥ・シ=ヌ=ム)族の信じる、海蛇の怪物。巨大なガラガラヘビに似るが、丸く緑色の頭、突き出た目、鋭い歯をのぞかせた口、そして大きな角と黄褐色の羽のとさかを持つ(ケツァルコアトル(Quetzalcoatl)との類似から、ホピ族がメソアメリカの文化の影響を受けていることが分かる)。パアロロクァング(Paaloloquangw)は海の主であり、自ら水を吐き出してこしらえた泉で暮らしている。ホピ族ではパアロロクァング(Paaloloquangw)が海を横切って横たわり、"双子の戦神"がそれをまたいでホピ族を見守っていると考えられている。ホピ族は雨乞いのときなどパアロロクァング(Paaloloquangw)に祈るが、正しい儀礼を行うことを粗末にするようなことがあれば、"双子の戦神"の付き添いである祖母の"蜘蛛女"がパアロロクァング(Paaloloquangw)をもだえさせ、大地を水に浸してしまうという。
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