エジプト神話における戦いの神。「インヘルト(Inhert)」とも呼ばれる。アビドスの地方神だったとされる。邪神セト(Set, Seth)の生み出す怪物たちを殺す聖なる狩猟者とされ、名前は「はるかなるものを連れ戻した者」、あるいは「天の支え」を意味するとされていた。4本の羽根を頭に頂き、長い服をまとい槍と縄で武装した王の姿で表される。人間の重荷を担ぐ解放者とされ、民衆から信仰が篤かった。神話上では人類を皆殺しにしようとしたセクメト(Sekmet, Sekhmet)をトト(Totho)とともに連れ戻したほか、レー(Re)によりトト(Totho)、シュー(Shu)とともに「レー(Re)の眼」の役目を放棄し逃げ出したテフヌト(Tefnut)を連れ戻す役目を命じられている。
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