日本記紀神話に登場する山神。「古事記」によれば、伊邪那岐命が火之迦具土神を斬ったときに火之迦具土神の斬られた腹の部分から生まれた神であるが、「日本書紀」の一書に出てくる同じ話の中ではこの神の名前は出ず、胴体から生まれたのは中山祗とされている。名前の「奥山」で奥深い山を象徴する神と考えられるが、生まれた部位(腹)と名前(奥山)とに関連性が見られないため、日本書紀の方が元々あった話に近いと思われる。
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