オグン

ハイチのヴードゥー教における精霊(ロア)の一種。エルズリー(Erzulie)の夫の一人とされる。アフリカのヨルバ人における火と金属の神オグン(Ogun)が伝わったもの。様々な姿と性格を持ち、それらに応じて名前を変える。例えば太陽と火を司る「オグン・バイェ(Ogoun Baye)」、戦争や暴力的な力に関わる「オグン・フェレイ(Ogoun ferei)」、門番の精霊である「オグン・パナマ(Ogoun panama=麦藁帽子の意)」、魔術と死に関わる「オグン・バダグリス(Ogoun Badagris)」といった具合である。 オグン(Ogoun)の礼拝ではよく地面にラムを撒いて火が付けられるが、これはオグン(Ogoun)の聖なる色である赤い色を象徴するものであるという。こういった礼拝でオグン(Ogoun)に憑依された者は強い酒を要求し暴力的に振る舞い、決まって「寒さで金玉が縮んじまったぞ!」と叫ぶという。

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