ニョルズ

北欧神話における海神。ヴァナ(Vanir)神族の一員であり、フレイ(Freyr)及びフレイヤ(Freyja)の父親。海と航海の神であるとともに富や幸運を授ける豊穣の神とされている。ヴァナ(Vanir)神族がもう一つの神族であるアサ(Æsir)神族と友好協定を結んだ折、ニョルズ(Njord, Njörðr)はフレイ(Freyr)、フレイヤ(Freyja)とともにアサ(Æsir)神族の国「アスガルズ」に移り住むことになったが、ニョルズ(Njord, Njörðr)の妻で二人の親であるネルトゥス(Nerthus)は入国を拒まれた。なぜかというとネルトゥス(Nerthus)はニョルズ(Njord, Njörðr)の妻であるとともに実の妹であり、アサ(Æsir)神族では兄弟姉妹との結婚は禁忌であったからだ。 ネルトゥス(Nerthus)と別れたニョルズ(Njord, Njörðr)はギュグル(Gygr, Gýgr)(女巨人)のスカジ(Skaði, Skadi)と再婚したが、二人はどこに住むかで揉めた。「ヨツンヘイム(巨人の国)」にあるスカジ(Skaði, Skadi)の家はニョルズ(Njord, Njörðr)にはあまりにも寒々しく思えたし、アスガルズにあるニョルズ(Njord, Njörðr)の館「ノアトゥン」はスカジ(Skaði, Skadi)にとって騒々しい場所であり好きになれなかった。結局二人は離れた住むことになった。

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