ニェンチェン・タンラ

チベット仏教における独自のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ(Dharmapala, Dharmapāla))の一人。山の神であり、名前の通りニンチェンタンラ山脈を象徴する。父「ウーデ・グンゲル('Od de gung rgyal, Ödé gungyel)」と母「ユチャ・ショクチク(g.Yu bya gshog gcig, Yuja shokchik)」の9人兄弟の長男であり、ニンチェンタンラ山脈の峰を象徴する360の眷属がいるとされる。チベット密教の祖パドマサンバヴァによって調伏された神々の一尊であり、パドマサンバヴァが入蔵の際、巨大な白蛇に変身して待ち構えていたが調伏され、「ドルジェ・チョクラブ・ツェル(rDo rje mchog rab rtsal, Dorjé chokrap tsel)」の名を与えられたとされる。輝くような白色の身色で白い衣を着け、踵が白い神馬に乗り、右手に杖、左手に念珠を持った姿で描かれる。

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