ニンフルサグ

シュメール神話の地母神。名前とは「山の奥方」と言った意味を持つ。水の神エア(Ea)(エンキ(Enki))と交わって、植物の神ニンサル女神(またはニンム)を産んだ。エア(Ea)はニンサルと交わってニンクラ女神をもうけ、更にニンクラとも交わってウッツ女神を産ませた。エア(Ea)がこのウッツとも交合ようとすると、ニンフルサグ(Ninhursag)は彼女に、エア(Ea)の愛を受け入れる代わりに、きゅうり、林檎、ブドウを生じさせる事を要求させ、エア(Ea)はその要求をのみ精液から8種類の食物は生え出させた。ところが、エア(Ea)はこの植物に名前すら与えないうちに食べてしまったので、怒ったニンフルサグ(Ninhursag)はエア(Ea)を重い病気にかからせた。しかしエア(Ea)の死を恐れる他の神々の取り計らいによって、ニンフルサグ(Ninhursag)は、エア(Ea)を彼女に膣のそばに坐らせておいて、次々に8柱の治癒神を生み出し、彼の病気を治したという。また他の伝承では一度エア(Ea)を自分の子宮に取り込み、生みなおすことで病気を治したとされる。

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