ネフティス

エジプト神話において死者と埋葬を司る女神。「ネブテト(Nebthet)」とも。名前は「館の女主人」を意。大地の神ゲブ(Geb)と天空の神ヌート(Nut)の娘。イシス(Isis)、オシリス(Osiris)、セト(Set, Seth)とは兄弟。セト(Set, Seth)とネフティス(Nephthys)は双子でありながら婚姻関係にあったが、二人の間に子供は生まれなかった。そこでネフティス(Nephthys)はオシリス(Osiris)に酒を飲ませた上で誘惑して交わり、子供を身ごもった。この子供がジャッカル神アヌビス(Anubis)とされる(アヌビス(Anubis)はバステト(Basted, Bastet, Bestt)が生んだとする伝承もある)。 元々オシリス(Osiris)をよく思ってなかったセト(Set, Seth)は、これが切っ掛けかは分からないがオシリス(Osiris)を殺すことになる。この時ネフティス(Nephthys)はセト(Set, Seth)を見捨て姉のイシス(Isis)に協力し、オシリス(Osiris)が無事復活できるように二人で遺骸に適切な処置を施した。二人は鳶の姿になって遺骸の上を飛び回り、埋葬までの間遺骸を守ったという。 このことからイシス(Isis)と共に死者の遺骸を守護する姿で描かれることが多い。

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