ミャンマー神話における、意地の悪い精霊の総称。ナット(Nat)達には絶えず警戒が必要であり、供物や生贄を捧げることによって彼らをなだめることが必要だとされる。彼らは主に森林地帯にいて、最高三十七人の首領が存在しており、その上にはナット(Nat)の王がいるとされる。ナット(Nat)はいくつかの集団に分けられており、樹木に住むアカカソー(Akakasoh)、シェッカソー(Shekkasoh)、ブーマソー(Boomasoh)、フミン(Hmin)、空中に住むシッタ(Shitta)、ジャーン(Jān)、シンラップ(Sinlap)、ムー(Mu)、ムボーン(Mbōn)、他にも水田に住むサバ=レイッピャ(Saba-leippya)、星に宿るシエン(Thien)、動物の守護霊とされるトリクラット(Trikurat)、王室の財産を守っているとされるナット・タミ(Nat Thami)など、多彩なナット(Nat)が存在する。
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