ヒンドゥー教において、最高神ヴィシュヌ(Visnu)の第四の化身(アヴァターラ)。「ヌリシンハ(Nṛsiṃha)」とも呼ばれる。ヴェーダ文献やブラーフマナ文献に見えず、プラーナ文献において語られる。「ナラ(Nara)」は人や者、「シンハ」はライオン、獅子を表す言葉で、人獅子と訳されるとおり獅子の頭に人間の身体を持った姿をしている。 ダイティヤ(Daitya, Daiteya)の王でラーヴァナ(Ravana, Rāvana)の化身であったヒラニヤカシプ(Hiraṇyakaśipu)が神々を恐れず侮辱したため、ヴィシュヌ(Visnu)がナラシンハ(Narashinha, Narasiṃha)と化してヒラニヤカシプ(Hiraṇyakaśipu)を引き裂いたという。 ナラシンハ(Narasimha) 1620. フランス国立図書館蔵 Copyright: public domain Source: Bibliothèque nationale de France
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