中国道教において南斗六星を神格化したもの。道教では運命を司る神として五人の星神、いわゆる五斗星君(東斗・西斗・南斗・北斗)が想定されたが、その中でも死を司る北斗星君(Bĕi-dòu shèng-jūn)と生を司る南斗星君(Nán-dòu shèng-jūn)が特に重要視された。中国の説話集「捜神記」には、十九歳で死ぬ運命にあった若者が易者である管輅の助言により北斗星君(Bĕi-dòu shèng-jūn)と南斗星君(Nán-dòu shèng-jūn)に肉と酒でもてなし、寿命を書いた本(閻魔帳のようなもの)に書いてあった「十九」の文字に上下入れ替えの記号をつけてもらい、寿命を九十歳まで延ばしてもらった話が載っている。
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