密教の宿曜道における十二宮(Rāśi)の一つ。サンスクリット名を「ミスナ(Mithuna)」といい、「男女」や「二人組」を意味するため男女宮(Mithuna)というほか、「夫婦宮(ふうふぐう)」、「夫妻宮(ふさいぐう)」、「陰陽宮(おんみょうぐう)」、「双女宮(そうにょぐう)」、「淫宮(いんぐう)」、「婬宮(いんぐう)」、「双鳥神主(そうちょうじんしゅ)」とも訳す。また音から「弥偸那(みちゅうな)」とも呼ばれる。西洋占星術における双子座にあたり、期間としては芒種から夏至に至るまで(5月から6月にかけて)を指す。また二十七宿の觜宿(Mṛgaśīrā)、参宿(Ārdrā)、井宿(Punarvasu)にあたる。妊娠を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では東方(上側)に夫婦二像の姿で描かれる。 種字は「मि(mi)」、真言は「唵弥陀那波多曳莎呵(おんみだなはたえいそわか)」。 婬宮 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain
ページにリダイレクトします。