南極老人

中国道教において寿星(竜骨座のα星であるカノープス)が神格化されたもの。「寿老人(じゅろうじん)」、「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」、「南極寿老人(なんきょくじゅろうじん)」などとも呼ばれる。人間の寿命や幸福を司るとされたこの星は天下泰平の時しか現われないとされたため、皇帝は祠や祭壇をつくり長寿や泰平を願った。「事玄要言集」には南極老人(Nán-jí lǎo-rén)が人の姿で現われた話が載っている。それによれば背は余り高くないのに頭が異常に大きく身長の半分はあったという。うわばみの如く大量の酒を飲みしかも全く酔う様子も無い。北宋の皇帝仁宗及び唐の邢和璞の前に現われたとされている。日本では寿老人の名前で七福神の一人に数えられ、やはり長寿を司る神とされている。

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