ナナウアツィン

アステカ神話における太陽神の一人。アステカ神話ではこの世を含めて5つの太陽と世界が存在した事になっているが、ナナウアツィン(Nanahutzin)は現在輝いている第5の太陽の神である。梅毒にかかった神であり双子や肉体的変形を持つ人々の守護神とされる。 五つ目の世界を作るとき、暗闇の中で神々が会合を開いた。そして五つ目の太陽を灯す名誉をテクシステカトル(Tecciztecatl)という神に与えた。その名誉とは、ピラミッドの上に灯した巨大な火の中に、自ら飛び込むことだった。しかし、テクシステカトル(Tecciztecatl)は怖くなって飛び込むことが出来なかった。その時、最下級の神であるナナウアツィン(Nanahutzin)が、自分が生贄になることを申し出た。ナナウアツィン(Nanahutzin)は、足で編んだ粗末な服を着て、不恰好で醜く、かさぶただらけの神だったが、神々は彼の勇気を賞賛した。ナナウアツィン(Nanahutzin)が火に飛び込むと、テクシステカトル(Tecciztecatl)も自らの意気地の無さを恥じ、火に飛び込んだ。こうして太陽神トナティウ(Tonatiuh)が生まれ、テクシステカトル(Tecciztecatl)は月となった。

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