ナアマ

カバラや悪魔学における天使ないし堕天使、または淫魔。名前は「喜ばせるもの」ないし「隠所」を意味する。「マアマ(Maamah)」、「ナヘマ(Nahemah)」とも呼ばれる。創世記においてナアマ(Naamah, Naamah', Na’amah)は人間でトバル=カインの姉として登場するが、カバラにおいては娼婦ないし売春の四天使の一人であり、サマエル(Samael)の妻の一人ともされる。神の息子である「アザ(Azza)=シェミハザ(Shemihaza)」および「アザエル(Azael)=アザゼル(Azazel, Azaziel Azael)」を堕落させたという。「悪魔たちの母」と称され、「シャムダン(Shamdan)」との間にアスモデウス(Asmodeus)を生んだ。 絶世の美しさを誇り、また夜の世界の者であり、月の力が弱い日の夜には最大の力を発揮するという。ナアマ(Naamah, Naamah', Na’amah)の美は人間だけでなく悪魔や霊をも魅惑するものであるという。グリモアにおいてナアマ(Naamah, Naamah', Na’amah)は8人のアーク・シーデーモン(Arch She-Demon(s))(大女悪魔)の一人とされる。

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