古代バビロニアの天地創造神話に登場する怪物。鱗に覆われた馬のような胴体に蛇の頭と二本の角を持ち、前脚はライオン、後脚は鷲のもので、背中に翼があり、尾は蛇になっている。マルドゥーク(Marduk)と敵対したティアマト(Tiamat)が動員する11匹の怪物の一つだったが、闘争終結後も生き残り神々に使えることになった。例えばニンアズ(Ninazu)やティシュパク(Tishpak)、マルドゥーク(Marduk)やその息子ナブ(Nab)の配下とされたり、ニンギシュジダ(Ningiszida)の神殿を守るとされたり、といった具合である。神々の乗り物として使役されることになったムシュフシュ(Mušḫuššu, Mushhusu, Mushussu, Mushus)はその後怪物というより災厄を遠ざける番人、守り神として信仰されるようになった。
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