忙莽雞菩薩

密教における菩薩(Bodhisattva)の一尊。「もうまけいぼさつ」とも読む。サンスクリット名を「マーマキー(Māmakī)」といい、名前は「自分自身」を意味する。「忙莽雞菩薩(Māmakī)」のほかに「忙麼鷄菩薩(もうまけいぼさつ)」、「摩莫枳菩薩(ままきぼさつ)」、「忙莽計(もうもうけい)」、「莽摩計(もうまけい)」、「忙莽雞金剛(もうもうけいこんごう)」、「忙莽計明妃(もうもうけいみょうひ)」などの名前でも呼ばれる。語義は前述のとおりだが、仏典ではマーマキーを「多くを産む母」と意と解し金剛部の、ひいては諸仏の母として「金剛部母(こんごうぶも)」、「金剛母菩薩(こんごうもぼさつ)」、「摩莫鷄金剛母菩薩(ままけいこんごうもぼさつ)」、「多母(たも)」といった名前でも呼ばれる。胎蔵界曼荼羅の金剛手院、第一列(向かって左側)の東方(上方)より第三位に配され、同じくこの位置に配される金剛手持金剛菩薩(Vajrahastavajradhara)は同尊とされる。三昧耶形は三股杵、印相は三股印。真言は「曩莫三滿多嚩日羅赧怛哩吒怛哩吒惹衍底娑嚩賀」(忙莽雞金剛真言・T0852)

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