日本における祟り神の一種。「みしゃぐち神」とも呼ぶ。前身は大国主神の次男、建御名方神。諏訪神社の神官一族である守屋氏により祀られていた神で、一般には「モレヤ神」、或いは「洩矢神」と呼ばれていた。木の神、石の神であり、典型的な自然神であると同時に、神官に憑依して託宣を下す神であったという。このとき託宣を伝える神官は一年神官で、年次ごとに守屋一族の中から選ばれ、一年間の任期が終わり、次代の継承者が決定すると同時に殺されていた。マタギを始めとする山人たちから信仰されていたことから、元々縄文の神だと考えられる。
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