マツヤ

ヒンドゥー教において、最高神ヴィシュヌ(Visnu)の第一の化身(アヴァターラ)である魚の化身。ヴァイヴァスタ・マヌという賢者が苦行の途中で祖先を祀る為の水を汲むため、クリタマーラー河で水を手ですくったとき、手の中にはいってきた小さな魚がいた。マヌは魚を放そうとしたが、魚は河に戻っても大きな魚に食べられてしまうから止めて欲しいと懇願した。そこでマヌは壷の中でその魚が大きくなるまで育ててから池に放した。魚はどんどん大きくなったので、マヌはその度に魚を湖へ、最後は海へと移してやった。そこで魚はいきなり巨大化し七日後に世界を覆うような大洪水が起こることをマヌに告げて去っていった。マヌはこのおかげで洪水の難を逃れたという。マツヤ(Matya)は直立した魚の口からヴィシュヌ(Visnu)が上半身をあらわした姿で描かれる。 マツヤ(Matsya) 1620. フランス国立図書館蔵 Copyright: public domain Source: Bibliothèque nationale de France

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