インカ帝国の初代皇帝にして神的英雄。「アヤル・マンコ(Ayar Manco)」とも呼ばれる。インカの始祖であるアヤル一族の8人の一人(下記参照)。妹である「ママ・オクリョ」は同時に妻でもある。彼らはタンボ・トコ(Tambo Toco=窓のある家の意)と呼ばれる山にある三つの洞窟の真ん中から表れた。この真ん中の洞窟はカパック・トコ(Capac Toco=高価な窓の意)と呼ばれる。残りの左右の洞窟からはマラス族とタンボ族が現れた。この二部族はインカの同盟者である。彼らは旅の途中マンコ・カパック(Manco Capac)を除く男3人を失ってしまったが、肥沃した土地、クスコへとたどり着き国を興したという。これらの説話は全てインカ帝国を正当化するためのものである。他の伝承ではマンコ・カパック(Manco Capac)はタンボ・トコのあったパカリタンポの出身で、高官の息子だったとされる。彼は自分の父親に「太陽(インティ(Inti))の息子」という愛称で呼ばれていて、その愛称を本当のことと信じ(あるいは神官がそのように教育し)自分こそがインカを支配する権利があると考え行動を起こしたという。他にも人間を作った、人間に文化を教えたなどの様々な説話が残っている。
ページにリダイレクトします。