曼荼羅菩薩

仏教における菩薩(Bodhisattva)の一。サンスクリット名を「マハーチャクラ(Mahācakra)」といい、「大輪菩薩(だいりんぼさつ)」とも呼ばれる。胎蔵界曼荼羅の虚空蔵院の左手側に置かれ、その尊容は黒色身で忿怒形の三目六臂のもので、火炎髪にて左右の第一手は小金剛印、左の第二手は輪を、第三手は独股を持ち、右第二手は三股、第三手は剣を持ち赤蓮に坐す。またこの仏尊の代わりに蘇悉地羯羅菩薩(Susiddhikara)を置くものもある。金剛手院に列する金剛輪持金剛菩薩(Cakravajravajradhara)とは同体とされる。密号は「大輪金剛(だいりんこんごう)」、種字は「मं(maṃ)」、「हूं(hūṃ)」、三昧耶形は輪。

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