マクウィルショチトル

メキシコ中央部、アステカの快楽の神々の一人で、南を守護する五人の精霊アウィアテテオ（Ahuiateteo）の一柱。名前は「五の花」を意味する。アウィアトル、アウィアテオトル（Ahuiatéotl）とも呼ばれ、ゲーム一般の守護神で、古代のボードゲームである「パトリ（現代のインドすごろくに似ている）」やゲームに関する祝祭全般をつかさどる。特に神聖な球戯（ナワトル語でトラチトリ、マヤ語ではポク・タ・ポク）と関連があった。 一般に、マクウィルショチトル（Macuilxochitl）、イシュトリルトン（Ixtlilton）、ショチピリ（Xochipilli）の3兄弟は、健康・快楽・幸福の三つの要素を体現するが、マクウィルショチトル（Macuilxochitl）は過剰な快楽という側面をより強調していたこの点において、アウィアテオトル（Ahuiatéotl）という名称と特に結びついている。