マハーカーラ

インド神話に登場する神シヴァ(Siva, Shiva, Śiva)の別名。「大いなる黒き者」の意。「マハールカ」とも呼ばれる。仏教に取り入れられ、漢訳され「大黒天」、音訳され「摩訶迦羅天」と称される。シヴァ(Siva, Shiva, Śiva)の破壊的側面を単一神格化したものであり、ダルマパーラ(Dharmapala, Dharmapāla)の一人で、仏教の教えの敵となるものをすべて滅するとされる。鎮め、富ませ、魅了し、破壊する神であり、黒い体に3つの目を持ち、虎もしくは象の皮をまとい蛇でこしらえた罠を持った姿で表される。17世紀にはチベット仏教の影響下にあったモンゴルにも伝わり、モンゴルの守護神として受け入れられた。

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