クシャスラ

ゾロスター教における神的存在の一人で名前は「王国」を意味する。「フシャスラ・ワルヤ（Xrasra Wairya）」、「シャフレワル（Shahrevar）」、「シャフレーヴァル（Šahrēvar）」、「フシャトラヴェール（Xšatravēr）」などの名称でも呼ばれる。「聖なる不死者」アメサ・スペンタ（Amesa Spenta, Aməša Spənta）の一員であり、「支配」を司る。絶対神アフラ・マズダ（Ahura Mazdāh）の統治する理想郷を神格化したものであり、統治による弱者、貧困者の救済を象徴する。また鉱物の守護者で地下に埋蔵された資源や財宝を管理する者ともされる。配下としてミトラ（Mitra）、「アスマン（Asman）」、「アニラン（Aniran）」を率いる。またアメサ・スペンタ（Amesa Spenta, Aməša Spənta）に対抗する悪魔のうち、特にサルワ（Sauru）を対抗している。