日本記紀神話に見える神の一人。古事記には熊野久須毘命(くまのくすびのみこと/くまぬくすびのみこと)」、日本書紀には「熊野櫲樟日命(くまのくすびのみこと)」、「熊野忍󠄁隈命(くまののおしくまのみこと)」、「熊野大角命(くまののおおくまのみこと)」、「熊野忍󠄁蹈命(くまのおしほみのみこと)」などの名で記載されている。 天照大御神と須佐之男命の間に誓約(うけい)が行われた時に生まれた男神五柱のうちの一柱。熊野那智大社の祭神である「熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)」と同一神、或いは熊野大社の元々の祭神ではないかと考えられている。「くすび」は「奇し霊(くしび=神秘的な霊威)」或いは「奇し火」の転訛だと考えられる。
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