仏教において、薬師如来(Bhaiṣajyaguru)の眷属十二神将の一尊。般若菩薩(Prajñāpāramitā)の眷属である十六善神の一尊「禁毘羅(きんぴら)」は同体とされる。古代インド、マガダ王国の首都ラージャグルハ(王舎城と漢訳される)の守護神「クンビーラ(Kumbhīra)」が仏教に取り込まれたもので、音訳で「倶毘羅(くびら)」、「倶尾羅(くびら)」、「宮毘羅大将(くびらたいしょう)」、また意味訳から「鰐魚(がくぎょ)」とも呼ばれる。十二支のうち子ないし亥の神で本地は弥勒菩薩(Maitreya)だとされ、武装し、忿怒(ふんぬ)の姿をとるが、持物は一定しない。 日本では十二神将の他に大物主神と習合し「金毘羅(Kumbhīra)(こんぴら)」の名で海神としても信仰されている 宮毘羅大將 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain 赤色の身色で忿怒形。天衣と甲冑を着け冠上に鼠を置き左手は伸ばし右手は索を持つ。
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