中国神話における最高神で中央の天帝。司馬遷の「史記」において五帝(三皇五帝(Sān-huáng wŭ-dì))の一番最初の神。「軒轅(けんえん)」とも呼ばれる。一説では、五行思想で中央の色を黄色とすることから、当時多くあった神々の系譜の中で黄帝(Huáng-dì)が選ばれ、彼を中心とした神の系譜が作られたとされる。様々な技術を発明した職業世界の守護者であり、中国医学の古典とされる「黄帝(Huáng-dì)内経」を書き中国医学を創始したとされる。黄帝(Huáng-dì)は母の名を附宝(Fù-băo)といい、神農(Shen-nong)とは異父兄弟であり、それぞれ天下を二分して支配していた。だが神農(Shen-nong)が道理を外れたことをしたため戦いが起こり、ついには神農(Shen-nong)やその子孫の蚩尤(Chī-yóu)を倒して天帝になったという。
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