キアン

島のケルト神話における太陽神。医術の神ディアンケト(Dianceht)の息子で、魔神バロール(Balor)を倒すことになる光の神ルー(Lugh)の父親。彼は牧童として、ガヴィジーン・ゴーという職人が飼っていた魔法の牛の面倒を見ていた。この牛は魔神バロール(Balor)の宮殿を造った功績として、ガヴィジーン・ゴーが魔神から授かったもので、一度に200樽もの乳を出すといわれていた。だがキアン(Cian)はこの牛を逃がしてしまい、牛は本来の主人であるバロール(Balor)のもとへと帰ってしまった。キアン(Cian)は慌てて牛の後を追い、海神マナナン・マクリル(Manannan MacLir)の助けを借りてバロール(Balor)の地下帝国へとたどり着く。そしてそこで、美しいバロール(Balor)の娘、月の娘エフネ(Ephne)と出会う。彼女は、その息子が自分を滅ぼすという予言を恐れたバロール(Balor)によって幽閉されていたのだが、キアン(Cian)はエフネ(Ephne)と恋に落ち、そして光の神ルー(Lugh)が生まれ、予言どおりルー(Lugh)はバロール(Balor)を倒すことになる。だがキアン(Cian)自身はフォモール(Fomor)との戦いの最中に知恵の神エクネ(Ecne)によって殺されてしまった。

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