中国における霊魂の総称。中国では太古から人間の霊魂は死後も存続し、また人間に生まれ変わると信じられていたが、人間の、特に子孫に祀られなかった霊魂は遊鬼となって様々な災害を起こすと信じられた。「鬼」は「帰」に通じる言葉であり、死者の国から帰ってきた者、つまり「悪霊」を指し、基本的には姿は見えないものとされるが、日本の幽霊のように生前の本人の姿をとることもあった。縄で首を吊った者はその縄を持って出現し、水死した者は水死体の姿をとどめているといわれる。恨みをもって人間に害を成すが、稀に生者の国で人間と同じように暮らし、子供をもうける鬼もあったという。
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