奄美地方においてガジュマルやアコウの木に住むとされる、キジムナーによく似た妖怪。「ケンモン」とも呼ばれる。赤い体で子供ぐらいの大きさをしており、相撲を好み、負けると次々と仲間を呼んでくる。ケンムンは漁が大好きで、人が仲良くなって一緒に漁に行くと大漁になるという。しかし、毎日誘われるからといってうるさく思って断ると、それ以後魚が獲れなくなったという話も残っている。ケンムンは一年の半分を山、半分を海と過ごすとされ、山中にケンムンの食べた貝の殻などが散財しているのが時々見かけられるという。人が獲った魚の目を全部抜いたりするときもある。ケンムンは蛸、ギブ貝(シャコガイ)、鉄類を嫌うとされる。
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