ケデシェト

「カデシュ」とも。もともとシリアで信仰されていた女神だが、古代エジプト王国においても信仰された外来神。愛と豊穣を司る女神で、エジプトでは病気や怪我を治す神としても信仰された。ケデシェト(Qedeshet)はライオンの背に乗った花と蛇を手にした女性の姿で描かれるが、特筆すべきは他のエジプトの神々の殆どが横向きに描かれるのに対して、ケデシェト(Qedeshet)は正面を向いた姿で描かれる場合が多いことである。同じく外来神であるレシェフ(Reshef)の妻とされ、またセクメト(Sekmet, Sekhmet)と同体、あるいはセクメト(Sekmet, Sekhmet)の娘ともされる。他にもハトホル(Hathor)と同一視され"レー(Re)の娘"とされたり、他の外国起源の女神、つまりアナト(Anat, Anath)やアスタルテ(Astarte, Astarete)と関連視されることもあった。

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